歯が原因の副鼻腔炎とは?耳鼻咽喉科と歯科の受診の目安

こんにちは。
小田原歯科診療所、院長の伊藤です。
「鼻づまりが長引く」「上の奥歯のあたりが重だるい」と感じることはありませんか。
8月7日の「鼻の日」をきっかけに、副鼻腔炎と歯の関係、耳鼻咽喉科と歯科の受診の目安をわかりやすくお伝えします。
副鼻腔炎とは?
副鼻腔とは、鼻の奥にある「鼻腔」の周囲にある4つの空洞の総称です。
風邪などをきっかけに副鼻腔に炎症や感染が生じると、「副鼻腔炎(蓄膿症)」になります。主な症状は、鼻づまり、黄色や緑色の鼻水、頬の痛みや圧迫感、頭が重い感じなどです。
歯のトラブルが原因で起こる副鼻腔炎(歯性上顎洞炎)とは?
上顎洞(じょうがくどう)は、頬の奥にあり、上の奥歯の近くに位置する副鼻腔のひとつです。上顎洞は歯に近いため、炎症が起きると上顎の奥歯が痛くなることがあります。
上顎洞炎には、歯のトラブルが原因で起こる「歯性上顎洞炎」と、鼻のトラブルが原因で起こる「鼻性上顎洞炎」があります。
「歯性上顎洞炎」は、重度の虫歯や歯周病、歯の根の先の感染などがきっかけで、細菌が副鼻腔まで広がって起こります。歯の症状がはっきりしなくても、噛んだときの違和感や奥歯まわりの不快感として現れることがあります。また、片側だけの鼻づまりや頬の痛み、においが気になる鼻水がみられることもあります。
耳鼻咽喉科と歯科、どちらを受診するべき?
鼻と歯は位置が近いため、鼻性上顎洞炎(鼻が原因の炎症)によって上顎の奥歯が痛くなる場合があります。また、逆に歯性上顎洞炎(歯のトラブル)が原因で、鼻づまりや鼻水などの症状が現れる場合もあります。
このように症状が重なりやすいため、耳鼻咽喉科と歯科のどちらに相談すればよいか迷うことがあるかもしれません。鼻づまりや鼻水など鼻の症状が中心であれば耳鼻咽喉科へ、歯や歯ぐきの症状が気になる場合は歯科へ相談しましょう。ただし、症状や経過によっては、耳鼻咽喉科と歯科の両方で診察が必要になることもあります。
まとめ
副鼻腔炎には、鼻だけでなく歯が原因で起こるものもあります。耳鼻咽喉科で治療を続けてもなかなか改善しない場合は、歯が関係している可能性があります。その場合は、歯を治療することで改善が期待できます。
当院では、レントゲン撮影などを行い、痛みの原因を多角的に確認しています。「耳鼻咽喉科に通っているのに症状が改善しない」「上の奥歯やお口まわりに違和感がある」というときは、お気軽にご相談ください。

