カレーの日に知る歯の着色汚れ 

給食を食べる子ども

こんにちは。
小田原歯科診療所、院長の伊藤です。

1982年(昭和57年)、全国学校栄養士協議会が栄養士協議会設立20周年と学校給食創立35周年を記念して、全国統一献立日というイベントを企画しました。
その献立に選ばれたのが子どもたちに人気の「カレーライス」。
全国の小中学校の児童約800万人にカレーライスの給食が出されました。これを記念して全日本カレー工業協同組合がこの日を「カレーの日」に制定し、2016年(平成28年)に、日本記念日協会により認定・記念日として登録されました。


みんなが大好きなカレーですが、歯にとっては困った食べ物なのをご存じですか?
カレーは「歯の着色」の原因とされている「着色性食品」に含まれます。
今回は「歯の着色汚れ」についてお話します。

歯の着色汚れの原因

歯の着色汚れはさまざまな原因が関係しています。ここでは代表的な3つを紹介します。

着色性食品

食べ物や飲み物などで歯に着色汚れが付きやすい食品を「着色性食品」と呼んでいます。例えば、カレーやコーヒー、チョコレートなどの色の濃い食品です。着色性食品は、カフェインやタンニンが多く含まれます。タンニンは歯の表面に付着するので歯に着色してしまう原因となります。

喫煙

煙草に含まれるタールが着色の原因となります。日常的に煙草を吸われる方は、タールが歯の表面に付き、徐々に歯が変色していきます。

エナメル質

欧米人と比べ日本人は、生まれつき歯を覆うエナメル質が薄い傾向にあり、加齢とともにエナメル質がすり減ってしまいます。これにより着色が付きやすく、注意しなくてはなりません。

歯の着色汚れを防ぐ方法

歯の着色汚れを予防するポイントをお伝えします。

  • 飲食後は水を飲んだり、お口をゆすぐ
  • 研磨剤が含まれている歯みがき剤を使用する
  • 定期的に歯科検診を受け、歯のクリーニングをしてもらう

歯みがきをする際に、着色が気になってしまい、強い力で磨いてしまう方がいらっしゃいますが、逆に歯を傷が付いてしまうことがあります。そのため、歯みがきを行う際は、優しく丁寧に磨くことを心掛けましょう。

まとめ

歯の着色汚れを防ぐためには、こまめにお口をゆすいだり、丁寧に歯みがきをするなどセルフケアも大切です。また、定期的に歯科検診を受け、お口の中の状態を把握しておきましょう。
当院では、軽い歯の着色汚れをきれいにする歯のクリーニングを実施しています。気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

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