歯周病予防に!簡単な歯ぐきマッサージ

こんにちは。小田原歯科診療所、院長の伊藤です。
歯ぐきの腫れや出血が気になっていても、どのようにケアすればよいのかわからない方もいるのではないでしょうか。
歯周病を予防するには、毎日の歯みがきや定期的な歯科検診が大切です。さらに、歯ぐきマッサージをプラスのケアとして取り入れるのもおすすめです。
そこで今回は、健康な歯ぐきの特徴や注意したい症状、歯ぐきマッサージの方法についてお話しします。
歯周病は歯を失う原因になる病気
歯周病は、細菌に感染することで歯ぐきや歯を支える組織に炎症が起こる病気です。
初期段階では歯ぐきの腫れや出血が見られることがありますが、痛みを伴わないケースも少なくありません。進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が少しずつ溶け、最終的には歯が抜ける原因になります。
歯周病の症状は、20代でも約4人に1人、55歳以上では約2人に1人にみられます。
さらに、高齢者は加齢に伴い、歯ぐきを構成するコラーゲンというたんぱく質が減少します。そのため、歯周病にかかりやすく、重症化もしやすいと考えられています。実際、80歳以上では約4割が歯周病によって歯を失い、残っている歯が20本未満となっています。
健康な歯ぐきの特徴と注意したいサイン
健康な歯ぐきの特徴は次のとおりです。
- 歯ぐきがきれいなピンク色をしている
- 歯と歯の間の歯ぐきが引き締まり、先端が尖ったきれいな三角形をしている
- 歯みがきのときに出血しない
歯周病になると、歯ぐきが腫れて赤くなったり、歯ぐきの三角形の角が丸くなったりします。また、歯みがきのときに出血する場合も、歯ぐきに炎症が起きているサインのひとつです。
歯ぐきマッサージで血行を促進しよう
歯ぐきの健康を保つには、歯周病の原因となる汚れや細菌を歯みがきなどで取り除くことが基本です。歯ぐきマッサージは、その上で取り入れたいケアのひとつです。
歯ぐきには毛細血管やリンパ管が密集しています。歯ぐきをやさしくマッサージすることで、血行を促進し、歯ぐきに適度な刺激を与えることができます。
歯ぐきマッサージを習慣化するコツ
歯ぐきマッサージは、お風呂で行う方法と歯みがきと一緒に行う方法があります。ご自身が習慣化しやすい方法を選びましょう。
お風呂でマッサージ
湯船に入りリラックスした状態で歯ぐきをマッサージをすると、血行をより促進できます。
マッサージは歯ぐきを傷付けないよう、ゆっくりと丁寧になでるように行なってください。爪を切っておくことも大切です。
- お風呂に入る前に歯を磨いて、汚れを取り除いておく。
- 人差し指の腹を使い、左下の奥から中央に向かって、歯ぐきを2~5回ゆっくりとなでる。
- 右下の奥、左上の奥、右上の奥も同様に行う。
- 歯と歯ぐきの境目、歯ぐきと唇、歯ぐきと頬の境目などを意識しながら、小さな円を描くように動かす。
歯みがきの後にマッサージ
歯みがき後にマッサージする場合は、歯ブラシの毛先を歯と歯の間の歯ぐきに当てて、やさしく動かします。
歯ブラシを回転させながらマッサージしてもよいですが、力を入れすぎないように注意が必要です。
痛みや出血がある場合は、やわらかい毛先の歯ブラシに替えましょう。
歯ぐきの腫れや出血がある方は歯医者へ
歯ぐきマッサージは、歯ぐきの健康を保つためのケアのひとつです。ただし、腫れや出血、痛みがある場合は、早めに歯医者で検査を受けることが大切です。
当院では、虫歯や歯周病などのトラブルが起きてから治療するのではなく、予防のために定期的に歯科検診やメンテナンスを受けることをおすすめしています。正しい歯みがきの指導やクリーニングなどを受けることで、虫歯や歯周病にかかるリスクを減らせます。
高齢になってもご自身の歯で食べられるよう、お口の健康を維持しましょう。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

