もう悩まない!歯科医院でできる口臭対策

こんにちは。
小田原歯科診療所、院長の伊藤です。
「朝起きたときの口臭が気になる」「人との会話が不安…」口臭は、誰にとってもデリケートな悩みです。
今回は、口臭の原因と歯科医院でできる効果的な対策についてお話しします。口臭を根本から改善し、自信を取り戻しましょう。
口臭と唾液の関係
口臭は生活習慣や食べ物、体調や時間帯によっても変化します。
その中でも、起床時、空腹時、緊張時などに起きる口臭を「生理的口臭」と呼び、唾液の分泌量と深い関係があります。
お口の中を守る「唾液」の働き
唾液には以下のような重要な働きがあり、口臭をコントロールするために欠かせません。
- お口の中の汚れを洗い流す
- 細菌の繁殖を抑える
- 酸を中和して、お口の中を中性に保つ
- 再石灰化によって、虫歯を防ぐ
起床時の口臭が強いのはなぜ?
特に起床時の口臭が、1日の中で最も強くなるのはご存じですか?
これは、寝ている間は唾液の分泌量が減少することが主な理由です。唾液量が減るとその働きも弱まり、細菌が繁殖しやすくなってしまいます。この細菌が、口臭の原因のひとつです。
朝、お口の中がネバネバしているのは、増殖した細菌が原因です。
口呼吸で口臭が悪化する理由
お口を開けて寝ていることはありませんか?
口呼吸になっていると、お口の中がさらに乾燥してしまい、細菌がより増殖しやすくなります。
口腔トラブルが原因で起こる口臭
歯周病や糖尿病などの病気が原因で発生する口臭のことを「病的口臭」といいます。
ここでは、口臭の原因となる口腔トラブルについてお話しします。
- 歯周病
歯周病が進行すると、歯ぐきからの出血に膿が混ざり、口臭を強くします。 - 虫歯
虫歯の穴に虫歯菌や食べかすが蓄積し、悪臭を生みます。虫歯が進行すると歯の神経や血管をが腐り、激しい痛みとともに口臭が強くなります。 - 歯垢や歯石
歯垢は細菌の塊で、代謝産物が悪臭を放ちます。歯石は歯垢が石灰化したもので、さらに口臭を悪化させます。 - 舌苔(ぜったい)
舌苔とは、舌の表面に付着した白い苔状のもので、剥がれ落ちた口腔粘膜の細胞や口腔内の細菌、食べかすなどが塊になったものです。この舌苔に含まれる細菌の代謝産物が悪臭の原因となります。
歯科医院でできる口臭対策
歯周病・虫歯の治療と予防
歯周病・虫歯がある場合、口臭の原因となるため、まずは治療を行います。また、原因や予防法の説明、毎日のセルフケアのために正しいブラッシング指導などを行います。
歯垢と歯石の除去「PMTC」
専用の機器とフッ化物入りの研磨剤を使用して、歯面の清掃と研磨を行い、虫歯や歯周病、口臭の原因となる歯垢や歯石を取り除きます。
まとめ
口臭を予防・改善するには、毎日の丁寧な歯みがきや舌清掃などのセルフケアと規則正しい生活習慣が大切です。また、歯科医院でチェックすることで口臭の原因がわかることもあります。
口臭が気になる方は、一人で悩まず、お気軽に当院にご相談ください。